先生方の講評
牧野圭一先生
 応募点数は伸び悩んでいるとはいうものの、質的伸長には目を見張る近年である。全体のレベルが上がると、選考が難しくなると思われがちだが、突出した作品は選考委員の多くが躊躇せずに票を投じる。上位通過校はあっという間に決定していく。問題はボーダーライン上の作品である。この選択には難渋する。実力伯仲のものに線を引くのは心が痛む。  おそらく当落の決め手は「分かり易さ」であるだろう。決して単純明解というのではなく複雑微妙なテーマをマンガならではの表現力で、バランス良く描き出した作品だ。最後はこの「分かり易さ」に軍配が上がる。
 惜しくもこのボーダーライン上で敗退したチームは、通過チームの作品を良く検討してみてほしい。僅かな差で当落が決まってしまうことに気が付くだろう。

ブラック・ユーモアの作品も目に付くようになった。この場合、あまりに生々しい表現は忌避される。どうか先人の一齣作品を見てほしい。海外のプロ作品も含め、すばらしいバランスのナンセンスマンガがある。ここまで高められてきた高校生諸君の次なる課題はこの取り組みにある。
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